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主張・見解

60年の歩みを誇りに新たな第一歩を

婦民新聞第1196号(2006年03月10日発行)より

三月十六日、婦人民主クラブは創立六十周年を迎えます。

治安維持法などで逼塞させられていた民衆の間に高まる新日本建設の希望に燃えた声と、ポツダム宣言に基づく占領軍の民主化政策が結びついて加藤シヅエ、羽仁説子、宮本百合子ら発起人八人の呼びかけにより創設されました。

当時天皇制の基盤となっていた封建的制度・思想・慣習が女性の自由な行動を阻んでおり、女性が自分の人生を自分の力で切り拓いていくことは多くの人々の望みでした。そしてそれは即、日本を民主主義の国にしていかねばならぬという目標になったのです。

戦争で全ての分野で生産能力を破壊された中、海外から旧軍兵士や旧植民地在住者の帰国で国内は食・住・衣全てが極度に不足し、餓死者が相次ぐ深刻な生活難が人々を苦しめました。婦民は行政機関に公正な配給を求めると共に、自衛策として内職あっせんなど人々の生活維持に奔走しました。宮本百合子はこれら女性の願いをかなえる政治を実現できるか否かは私たちの肩にかかっていること、戦争こそ女性の不幸の根源であり、戦争を容認する政党・勢力は女性の味方ではない、選挙では選択を誤らぬよう真実を見抜く力を身につけようと呼びかけていました。

女性の人権を確立し平和と民主主義を実現していこうという婦民の綱領は、憲法を変えて戦争のできる国にしようという政府の下で、いまますます輝きを増しています。私たちは生命力のある綱領を誇りに六十一年目の歩みをふみ出そうではありませんか。

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